2013年3月12日火曜日

シンプルという価値

自宅の無線LANルーターをApple社のAirMac Expressに変えてみたところ、「ほとんど設定がいらず簡単に使えた」という驚きがありました。

以前使っていたものは設定用のソフトをパソコンに入れる必要があり、またマニュアルにも10ステップくらいの設定手順が細かく書かれているなど、パソコンが苦手な人にはハードルが高いだろうな、と感じる一品でした。

今回のAirMac は、モデムと接続して、電源入れて、名前(SSIDですが、それを意識せず)とパスワードを決める、
という手順。初めて触る機器でしたが5分くらいで設定終了です。
しかもパソコンは一切使わずiPadから設定が行えました。

さて、ここで無線LANルーターを買って一般ユーザーがやりたいことは何か考えてみましょう。


当然ですが、無線でネットワークにパソコンなどを繋げる事です。
これが最小であり必須の要求。
裏を返せば、SSIDがどうとかネットワークグループやipアドレスとか、そんな事はどうでも良くって、「いいから早くインターネットに繋がってくれよ」というのがユーザーの欲求なのではないでしょうか?


閑話休題
機器にしろサービスにしろシンプルである事に価値が生まれることもある、と感じます。
モノが溢れかえっている現代において、ユーザーは自分に合ったものだけを周りに置くことが可能であり、たとえ一箇所で色々できてもユーザーのお気にりになれないモノは黙殺されることでしょう。
そんな中で作る側にとって、「最小であり必須のユーザー欲求にだけ応えることに特化したモノを作る」というのも選択肢のひとつなんじゃないかなと思います。







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